薬局事務の今後が楽しみすぎる理由3選

2019年8月11日

こんにちわ。薬局事務のせーたです。

今後の薬局勤務において、薬剤師さんと事務の給与格差が縮まるという予測が濃厚であることはご存知でしょうか?

僕ら薬局事務からして、お給料が増えるとしたら、めっちゃ嬉しいですよね(´∀`)

今回は今後の薬局事務の業務範囲拡大に向けて楽しみな理由をまとめてみました。

背景 ー何があったの?ー

きっかけは、2019年4月に事務がピッキングや一包化の数量監査等、
一部の調剤業務が可能になった事です。

ピッキングや一包化の数量監査以外にも、できる限り薬剤師資格がなくともできる業務は、なるべく事務員に振り分け、薬剤師さんには資格があるからこそできる仕事に注力・拡大するという流れに移り変わりつつあります。

事務によるピッキングは、既にスタートしていますが、今後のことを考えると良くも悪くも、仕事内容は増えそうです。

もし、なんでもできるスーパー事務さんがいて、その経験を必要としている薬局がたくさんあったとしたら、中小企業とはいえお給料を上げざるをえませんよね?

【理由1】お店の管理が仕事になる

店長になる可能性が出てきます。今まで薬局の長(おさ)といえば、管理薬剤師さんですよね。しかし管理薬剤師はあくまで薬局店の義務としての機能をも軸に、店の数字をはじいたり、人員の業務振り分けなどを担当していた、いわゆる管理マネージャーが基本の業務です。

今後すぐにではないかもしれませんが、マネジメントやマーケティングといった管理のうえでさらに数字を伸ばしていく事に長けた人材が薬局長として勤務することはありえるでしょう。

いわば、攻めの店長ですね。

薬価改定が毎年行われ、薬局の利益はどんどん縮小傾向にあるわけです。これまでのやり方では、潰れるか吸収されるか、ということがリアルに考えられるわけで、お店の中でどうやって利益を確保していくかは重要な課題です。

お店の利益を伸ばしていく方法の具体例を挙げてみましょう。

●在庫管理調整
●処方箋受付数の増大
●OTC販売

在庫管理調整

在庫量は利益に直結します。

薬局でかかる売上原価のほとんどは在庫ですからね。

また在庫発注は事務でもできる仕事です。これについて今回深堀はしませんが、覚えておいてほしいのは2点。

多すぎれば利益が減る。少なすぎれば患者満足度が減ることで受付処方箋枚数が減る危険がある、ということです。

処方箋枚数の増大

処方箋枚数は、門前の病院さんにもよりますが、増やす事と減らさない事を考える必要があります。

病院の処方箋発行枚数と、薬局側の受付処方箋枚数を知れば一体どれだけとりこぼしているかはわかりますよね。

また、薬局の地域について調べ人を集めることを考えるのもとっても楽しい仕事だと思います。事務がこんな仕事に触れるなんで考えられました?

OTC販売

OTCっておまけ的なイメージ強くないですか?

でもOTCって患者さん1人、つまり処方箋1枚に対する単価を上げることにつながるし、新たな価値提供にもつながる。

お薬もらうついでに買い物も済ませられるという利便性は、リピートにもつながるため、門前だけでなく、他の病院さんの処方箋枚数を増やす事にもつながる。

お店づくりや棚の配置を見て、何が患者さんにウケるか考えて、ポップを作ったり新たな商品を提案してみたりすること、すっごく楽しそう。

【理由2】情報格差が減っていく

今後お店の管理を担っていくとしたら、知らなければいけないことはガン飛ばしに増えます。

「おえ、大変じゃん」と思う人もいるかもしれませんが、これまでの薬局事務の仕事をよく考えてください。僕らはどこまで知ったうえで処方箋入力をしていましたか?

薬価計算だとか、入力した後に計算される点数に興味ありましたか?

人間の理解が深まって脳にドーパミンが出る(うぉすげーじゃん!)と思うときは、これまで触れてきた”点と点が結ばれる瞬間”です。

これまでの作業は、利益発生の瞬間に代わります。現時点で仕事のやりがいが見いだせない方は、チャンスだと思いますよ。

【理由3】お給料も増えるだろ。そりゃ。

業務内容が明らかに増え、会社における立ち位置が変わる、利益を発生させるための構造づくりに貢献するとなると、今まで通りの給料でやっていくわけないですよね。

他社でも同じことが起きるとなると、優秀な事務さんの取り合いが各社で激化することが予測されます。

人にはいろんな退職理由があると思いますが、2019年4月以前の段階で既にピッキングに携わっていた事務さんも実はたくさんいます

公式に事務によるピッキングが認められた現在、薬の知識を持たない人間がどうやってピッキングができる環境を作ってきたか、これは社内で利益を伸ばす(薬剤師人数削減かつ流動的に投入)ことに直結するノウハウです。

各社、他社にとられてしまう前に社内で囲い込みをするには、まず給与体系の変革が必要になります。

すぐに、とは言いませんが事務にも階級制度みたいなものが用いられ、給与UPへの階段ができるでしょう。

5.まとめ

これまで薬局の事務として働いてきたあなたは、自分の仕事をどのように感じていましたか?

僕はどんなに薬剤師さんと仲良くなっても、一定の壁を感じていました。

そして、結局薬剤師なくして自分の仕事は成立しないのだと、少し悲観的に考えていました。

もちろん、今後も”薬剤師がいないと薬局は成り立たない”という事実は変わりません。

だけど、事務と薬剤師のすみ分けが今はまだ混沌としていてはっきりとはしていませんが、仕事割合の責任の重さが薬剤師に近づいている、と感じています。

得に薬剤師さんの仕事の責任のベクトルは患者さんですが、
店舗運営スーパー事務さん”のベクトルは会社であり、数字に向かっていきそうです。

薬剤師も一サラリーマンである以上は、会社のミッションとして掲げたビジョンに対する業務推進として大義名分が立ちます。

薬局における発言力の強さはおのずと変わっていくことでしょう。

ぜひ、あなたもいろんな勉強を始めてみてくださいね。それでは。