【たった2つの原則で分かる】薬局事務の一包化加算

2019年8月11日

「一包化」とはご存知の通り朝昼夜など服用タイミング別に薬をパッキングしてあげるサービスのことです。一包化をして患者様へお渡しする際にはその分の手間賃として薬局側は加算をとることができます。

患者さんにとってはとっても便利なこのサービスですが、新人事務さんにとっては頭を悩ませる種ですよね。

この記事では、そんな事務さんの悩みをマルっと解決していこうと思います

1.一包化加算が取れる2つの原則(わかりやすく)

具体的に一包化加算を取れる場合には2つの原則があります。

1.1つのパッキングの中に3つ以上薬が入るとき
2.2つ以上薬を入れるパッキングを2つ以上つくるとき

上記いずれかの条件を満たしていれば加算はとることができます。

いろいろな人にいろいろな説明を受けて困惑している方は、この原則さえ覚えておけば、処方箋を見て加算がとれるか否かすぐわかります。

公的文章には、以下のように説明されていますが、眠くなるので読まなくていいです(書くなよ)。

”2剤以上の内服薬又は1剤で3種類以上の内服薬を服用時点ごとに一包化を行った場合には、一包化加算として、当該内服薬の投与日数に応じ、所定点数に加算する。”

だそうです。めまいがしますね。

ここでいう”剤”とは服用種類の数を指しています。

処方箋にアスベリン「分3夕食後」とカンデルサルタン「分1夕食後」の場合は、2剤となります。

2.一包化加算の具体例

例を出します。

A.一包化加算がとれる場合

加算できます。
すべてのお薬が1つの服用タイミング(朝食後)で3剤以上ですね↓

B.一包化加算が取れない場合

加算はとれません。2剤しかないので↓

C.一包化加算が取れる場合

加算が取れます。朝食後・寝る前で2錠ずつですが、服用方法が2種類ですね↓

D.一包化加算が取れない場合

加算はとれません。(こんな処方箋はありませんが)

服用タイミングを数えてみましょう。朝食後で2剤、夕食後で1剤、夕食前で1剤、昼食後で1剤。

1つの袋に3つ薬が入る×、薬2つ以上の袋2つ以上×。↓

3.一包化加算の練習問題(参考)

以上3つの例はすごく簡単な例です。以下のサイトに、すごく為になる練習問題があったので、ぜひ見てみてください。↓

一包化加算 計量混合加算 練習問題
https://matome.naver.jp/odai/2134267599649919101

一包化加算って簡単なようで結構複雑、というか変化球が多いイメージです。
3剤以上でも服用日数が異なる場合、何日で加算するべきか、計量混合の加算も取れるがどちらを取るべきか。この2つの問題が厄介だと思います。

迷った時のポイントは、

1.1つのパッキングの中に3つ以上薬が入るとき
2.2つ以上薬を入れるパッキングを2つ以上つくるとき

この2つです。

リンク先の問題練習を試してみてください。「なるほど」と思えるはずです。