薬局事務の新人教育方法【2つのポイント】

2019年8月11日

こんにちわ。薬局事務のせーたです。

今回は自分もまだまだ新人なのに、さらに新人さんが入ってきて「教えろ」とか無理だろ。っていう方に向けての記事になります。

僕はこれまで50~60人くらいの人に薬局事務を教えてきました。

コーチングとか、レクチャーの方法ってたくさん本がありますけど、

うまくいったときもあれば、全くアプローチを間違えていた時もあったので、何が失敗で何が成功につながったか紹介しますね。

結論:以下2点を実行しましょう

☑教えられる側の、話す割合を増やす
☑教えられる側の、現在地を示してあげる

一方通行の授業は、2割もわかってもえればよしとしましょう。

それよりも普通のコミュニケーションを楽しみましょう。

”相手に教えてあげること”よりも、”相手と楽しく働くこと”を目的に一緒の時間を過ごしましょう。

結果としてなんとなく感じるのは、相手がどんなことに興味を持つのか、どんなモチベーションなのかを相手が自然と話してくれる関係づくりができていると思います。

無理やり先生にならなくてよいです。教えられるが側もだんだんとあなたと同じ目線で仕事がしたい、と思うようになるはずです。

これが、レクチャーで原点にして頂点。唯一無二のレクチャー方法です。

ここから先は、普通の仕事の教え方になりますので、得意な方は、読まな手くても大丈夫です(´∀`)

1.2つのポイント 解説

冒頭に以下2つのポイントを紹介しました。「相手の話す割合を増やす」については解説済みですね。

☑教えられる側の、話す割合を増やす
☑教えられる側の、現在地を示してあげる

2つ目「相手の現在地を示してあげる」について解説します。

教えられる側の方は、基本的に不安です。

人・環境・患者さん・仕事内容等々。不安だらけ。

やっと仕事仲間がどんな人たちなのかわかってきたところで、だんだんと仕事に着手していくわけですが、

ジェネリックが何かがなんとなくわかってきたと思ったら、保険のことを知らなきゃいけない
→ 処方箋チェックで何を見ればよいかおぼえなくちゃいけない
→ ピッキングを覚えなきゃいけない
→ 発注を覚えなきゃいけない
→ レセプトを覚えなきゃいけない

終わりが見えないんですよね!

マジメな方であればあるほど何故か、一気に覚えなくてはならない!という強迫観念に襲われ、不安になり、「もうダメ」となります。

実際にはそんなことはないので、「どれくらいで何を覚えていくか」という、項目できるまでになる目安時期を与えてあげましょう。

言葉ベースに落とすと、

「○○月までにAとBとCができるように頑張りましょう、それまでは何回聞いてもいいよ!」という具合に、目標を与えてあげましょう。

この目標は緩くていいです。だいたいの方はその目安よりも早くマスターしたい、と頑張ってくださいます。

「Cの仕事はまだわかんないけど、〇月までに覚えれば大丈夫だ」という安心感と「ここまで目安より前に覚えられた!」という優越感を同時に味わってもらって、自分が今どの辺のレベルなのかを示してあげましょう。

結果的に、やりがいが生まれます。

2.薬局事務のレクチャー 3ステップ

この3ステップは誰でも知ってる内容です。

1.見てもらう
2.やってもらう
3.任せる

教える側の人がこのステップを守ってやらないと、相手は思った以上に大変な思いをします。

さらにすごい混んでるときに、「任せる」スタートはいろんな人に怒られるのでやめましょう。

以上

3.等身大が何より大事

カッコつけると、帰ってから心が疲れますし、あんまり好かれません。

わからないことは、知ってる人に聞いて一緒に勉強する。

相手がどんなテンションだろうと、疲れてる日は「はぁ疲れるね」と声をかけましょう。

「舐められたくない」みたいな方もたまにいますが、この職業は一人でする仕事ではありません。人がいれば、いるだけ楽になる仕事です。

おんなじテンションで頑張ってくれる仲間を増やすのが一番効率がいいことを忘れないようにしましょう。

4.失敗事例

僕が、以前に「失敗したな」と感じた事例を紹介します。

(1)自分でやりすぎた
(2)仲良くなりすぎた

(1)自分でやりすぎた

自分の仕事の割合を徐々に相手に移していく作業がうまくできていませんでした。結果的に自分がポコッと抜けてしまったタイミングで、ドサッと相手に仕事がのっかってしまい、酷くストレスを与えてしまったことがありました。

仕事の移管もスケジューリングをしっかりして進捗する必要があります。

(2)仲良くなりすぎた

いいっちゃいいんですけどね。

ひどく緊張感のない相手と仲良くなりすぎると、仕事仲間としての関係がなーなーになってしまって、相手が覚えるという姿勢を維持してくれなかったり、全然取り組んでくれなかったりすることがあります。

今現在は、その方は大事な仲間です。きちんと仕事を任せて線引きをすれば、悩むことで、覚える姿勢をつくってくれます。

5.まとめ

新人薬局事務さんへの教育方法についてまとめました。

意外と大事なのは「教えなきゃ」と思って張り切らないこと。
まずは、相手にたくさん話させてあげること。
教育スケジュールを相手に明示してあげること。

最後になりますが「自分は仕事ができない」と悲観している、マジメで素敵な方がたくさんいらっしゃいます。

そんな方にぜひ伝えてほしいのが、「あなたに入ってきてもらってとても助かっている。」ということを誠実に伝えてあげてください。

今回は以上になります。それでは。