患者さんに10秒で納得させるジェネリックの説明 現役薬局事務が解説

2019年8月11日

こんにちわ。薬局事務のせーたです。

本日お仕事していたら、入って3か月くらいたつ事務さんが何やら患者さんと待合室でもめていました。

「ですからジェネリックというのはニセモノではなくてですね、、。(泣)」

みなさんは、新規の患者さんが来られた時や、久しぶりに生活保護の患者さんがこられたときにどのようにジェネリック薬品を紹介していますか?

それぞれ言い回しをお持ちだと思いますが、僕はこんな風に紹介しています。

そもそも「ジェネリック薬品でよろしいですか?」というところからスタートします。「え?そりゃジェネリックだよね?」みたいなテンションです。

「たまにジェネリックってなんですか?」って聞いてくる患者さんもいますので、こういいます。

有効成分はそのままで、製造コストを抑えて作られた薬です。当然患者さんが負担する価格も安くなりますよ。

すご~くザックリ言ってますが、話始めると患者さん途中から聞く気ないので、追及されない限りはこれで十分です。

今日はこれで以上です。

少し寂しいので、長々とジェネリックのバック背景も紹介します。

1.ジェネリック医薬品てなに?

なんで安いの?

研究開発費がかかっていないからです。薬は開発されると特許が発生します。

特許はには有効期限があるため、その後はほかの会社も最初の会社のノウハウをマネしてつくることができます。

薬において最もお金がかかるのはその研究開発費。研究開発費を回収するには、単価を上げるほかありませんが、その費用が掛かっていないから、当然お安く提供できる、というわけです。

効果は?

有効成分もさることながら、品質・安全性ともに国の厳しい試験を通過し、厚生労働省お墨付きのお薬です。

2.なぜ国はジェネリック医薬品を推奨するの?

以前に地域支援体制加算の記事でも紹介しましたが、2025年問題から、国は医療費を削減することに猛進しています。

僕らが支払うのはたいてい3割ですが、残りの7割は国が負担しなければなりません。国がジェネリック医薬品を推奨するのは、当然のことですね。 

このため、国は、ジェネリック医薬品を割合として多く提供している薬局に対しては、加算をとることを許しています。→後発医薬品体制加算

3.説明すべきは患者さんへのベネフィット

冒頭では下記のように説明をしていました。

“「有効成分はそのままで、製造コストを抑えて作られた薬です。当然患者さんが負担する価格も安くなりますよ。」 ”

これは、患者さんに対するベネフィットです。詳しいバック背景は患者さんが知りたい、提供してあげましょう。

患者さんのベネフィットは以下の通りです。

少し迷っている患者さんがいたら、説明してあげましょう。

①負担額が安い
②欠品状況を回避しやすい(ジェネリックの方が揃えがいい)
③改良により飲みやすいものもある(コンプライアンスがいい)

4.まとめ

今更ですが、ジェネリック医薬品について紹介しました。漠然と「安い」というイメージを持っていた方、患者さんに説明を求められておどおどしてしまった方はぜひ参考にしてもらえればと思います。それでは。